recipenomoriの日記

海外生活長いけど、100%オーセンティック日本人アラカンの日記よ!

私のブログに一度も登場してなかった猫がいる

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プルプルと言う名の猫

この猫がそれ。クロアチアはザグレブに住んでいたころ、近所で子猫が生まれた。ご近所の猫が妊娠して子猫を産んだのだ。紛争が終わって数年経った時期に赴任になったクロアチアでは経済が思わしくなく、猫を獣医に持って行って避妊の手術をするお金もない人達が多かった。うちのストリートはアベレージよりお金持ちが多いはずなのに、仕事が無く苦しい状態の家がぽつぽつとあった。

 

クロアチア人というのは好奇心が旺盛で、アジア人などかなり珍しいザグレブで、さらに中国人ではなく、日本人という事で私はそのストリートで注目の的になった。ある時、ある家の前でゲートの上に肘を乗せて寄りかかって、私達を見てるオバサンがいるのに気が付いた。そしてニコニコして、私達に英語で話しかける。しかも息子の名前を知ってるのだ!

 

「どうして息子の名前を知ってるの?」と聞けば、「だってあなた、いつも大きな声でこの子の名前を叫んでるわよ!」って笑われた。そうなのだ、当時2歳半だった息子は、道端に落ちてるカタツムリの大ファンで、その、かろうじて舗装されてる小さな坂道には、何故だか知らないが、カタツムリが沢山這い蹲っていた。振り返ると、しゃがんでカタツムリと戯れてる息子に向かって、坂の上から大きな声で息子の名を呼んでいたのだ。よく見てるな。笑

 

その時だったと思う。2、3匹のグレーの子猫が彼女の足元でウロウロしていたのだ。「かわいい猫ね。あなたの?」と聞くと、そうだという。彼女の飼っているメス猫が子供を産んでしまって困ってるという。そして、あとでゆっくり見に来ていいよ、そしてコーヒーでもどうか?と聞かれたのでその後見に行った。

 

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何処でも構わず乗っかるプルプル

 

彼女の家はその辺の家にしてはボロで、彼女曰、この家は両親の家で、息子2人と長男のフィアンセと4人でここに住んでいるという。彼女はつい最近離婚した為夫は居ないという。両親はどこか他で暮らしてると言ってた。タバコのニオイとキャットフードのニオイが入り混じった空間でしばし話をした。結果、子猫があまりに可愛いので飼いたいのだけど、夫に聞いてからでいいか?と言った。家にはハンナという猫がいたので、その猫と上手く行くかどうかも心配だからとも言っておいた。

 

そして、夫も子猫を見に行ってOKが出たのだが、飼うのでなく、餌をやって世話をするだけでどうだ?と彼女にいった。なぜなら私達はあと3年でまた引っ越さなければならないから。猫を2匹連れて行くのは大変だからという事でだ。それでも彼女は良いというので私達はザグレブにいる間、この猫の世話をした。

 

プルプル(purrpurr)という名前の由来はゴロゴロ(Purring)が激しいから。笑 遠くの方からでもゴロゴロ言ってるのがわかるくらいだった。始めはムッとしていたハンナも次第にプルプルに慣れて来て、夫はハンナよりプルプルが気にいった様だった。ハンナではなくプルプルを連れて行こうか?なんて言いだしたら、ハンナのペットシッターのサーシャに、ハンナは野良になったらすぐ死んじゃうわよと警告された。

 

プルプルはキッチンカウンターをはじめ、グランドピアノの上やディナーテーブルと乗ってはいけない所に飛び乗る悪い癖がついていた。私はお行儀の悪い猫があまり好きじゃないので、教えるたびにプルプルには嫌われたみたいだった。笑 ほぼ野良猫の様なワイルドなプルプルは、しばしば、脊髄がばっきり噛み砕かれたフィールドマイスをバルコニーの窓際に私達へのギフトとして置いて行っってくれた。笑

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寛ぐ

 

3年間が過ぎ、約束通り、プルプルをあなたの家に返すけどいいよね?と言いに行って、いいというので猫を返しに行ったけど、その後の連絡では、どうしても私達の住んでいた家に戻ってしまって、大家が狂いそうになってると言ってた。ああ、あの人だものそうだろうねと思った。とにかく、根が冷たい人なので、プルプルが殺されなきゃいいけどと罪悪感。その後、プルプルがどうなったかは定かではない。何処かで生き延びててくれたらと思っていた。

 

今から20年以上前の話なので、もうとっくの昔にプルプルは、この世にはいないと思うけど、家猫とも野良猫とも言える、プルプルという猫が私達の家に居たのだ。プルプルのお父さんらしき猫が、うちで世話している保護猫たちの父親猫のクッキークリームと重なる。雰囲気も似ているし、毛の色も感じも似ている。外で生き延びるにはもっさりした毛が沢山ないと寒くって死んでしまうものね。クッキーもプルプルの父猫もふさふさしてた。

 

クッキークリームは去年の夏何処かで死んだようだ。もう半年以上見ていない。最後は辛そうにうちに餌を食べに来て、しばらく横になってその場から動けなかった。そのそばで、オレンジ母さんが見守っていた。ここに引っ越してきたときにすぐに野良だと気が付けばよかったと思ってる。この界隈は都会でもないのに野良が凄く多い。住宅地に野良猫なんていないと思っていたから、誰かの猫だろうと思っていたけど、違った。

 

こんな経緯があって、このネイバーの野良猫の捕獲保護や去勢、避妊手術をしてあげてる。今日は黒猫の捕獲を試みるつもり。クッキーが居なくなって黒い野良猫が流れ込んできたのだ。

 

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何処からともなく黒猫


 

 エンドレスになるとは思うけど、野良が増えて子猫が増えてその度に、鳥に食われたり、他の動物に食われたりするのを防ぐには、こんなアホくさい努力も必要なのよね。もうじきオレンジ母さんも家に入れると思う。長い時間をかけて訓練してアダプションに出せればと思っている。ストちゃんは私の猫としてキープしても良いのだけど、ここから引っ越すとなるとアダプションも考えなきゃならないかも。

 

ストちゃんがケージに入って大人しくできるかどうかは謎だから。ケンネルに入って車で引っ越しなんか全然無理っぽいから。すぐ過呼吸になるストちゃんのトラウマは大きすぎる。誰か猫の気持ちが良く解るいい人に貰ってもらうのが一番だと思ってる。

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すっかり家猫なストちゃん

 毎日私と一緒に寝るストちゃん。朝起きると、頭をゴンとぶつけて来て朝の挨拶から始まる。猫は人間より礼儀正しい。笑